【Google広告】トランザクションIDを実装してコンバージョン重複カウントを防ごう!実装方法を徹底解説

トランザクションIDは、オンラインショップでGoogle広告購入コンバージョンを計測している場合、データを正確に保つために導入が推奨されています。内容的には中級者向けになりますが、広告運用をする上で重要な正しいコンバージョンデータを得るために前向きに導入していきましょう。

トランザクションIDについて

冒頭でも触れたように、トランザクションIDは、オンラインショップで発生する決済の際に記録するGoogle広告コンバージョンの数字を正確に保つために使用されます。

トランザクションIDは、オンラインショップ側から発行される唯一無二の注文番号が使用されます。一度発行された注文番号は、今後発行されることはありません。

オンラインショップから今後発行されない注文番号の数字をGoogle広告へ送信することにより、購入完了ページがユーザーよりページを二度読み込まれる(ページの再読み込みやページの更新)によるコンバージョン重複計測を防ぐことが出来ます。

ただ、わざわざトランザクションIDの実装をしなくても、Google広告コンバージョンの設定で『カウント方法』を『初回のみ』という設定へ変更すれば、簡単に重複計測を防ぐ事が出来るのです。しかし、カウント方法を変更してしまうと、一度購入したユーザーが何かを再購入した場合、効果測定を行えなくなります。実際の売上と換算してより正確な費用対効果を算出するには、やはりトランザクションIDの実装がオンラインショップにとっては不可欠です。

トランザクションIDを実装する方法

本記事で紹介している内容は、『Googleタグ』でコンバージョンの計測をされている場合です。『Googleタグマネージャ』を使用してコンバージョンを設定している場合、以下の記事を参照してください。

また、これから説明する内容は、既に購入コンバージョンのイベントスニペットが購入完了ページへ導入されている事を前提としています。まだ購入コンバージョンを設定していない場合は、以下の記事を参照の上、タグの設定をしてください。

STEP 1 – 購入完了ページに表示されている注文番号の要素を見つける

例えば、購入完了ページに以下のように注文番号がHTML要素で出力されているとします。そこから注文番号の値を取得できます。

<span class="transaction_id">12345</span>

STEP 2 – 要素を取得する

STEP1の例で出した『12345』の値を取得するために、JavaScriptを書いていきます。決済額の要素にはclassが付いているので、class指定で取得していきます。

<span class="transaction_id">12345</span>
<script>
var transaction_id = document.querySelector('.transaction_id').innerText;
</script>

普段コードを書かない方からすれば難しい内容ですが、このように要素を取得して、『transaction_id』という変数の中に『12345』という値を格納することが出来ました。

STEP 3 – 変数をイベントスニペットへ仕込む

STEP2で取得した要素の値を、イベントスニペット側へ設定します。

<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Hello World</title>
<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Ads: xxxxxxxxxxx -->
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=AW-xxxxxxxxxxx"></script>
<script>
  window.dataLayer = window.dataLayer || [];
  function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
  gtag('js', new Date());
  gtag('config', 'AW-xxxxxxxxxxx');
</script>
</head>
<h1>ご注文ありがとうございます!</h1>
<body>
<p>ご注文番号:</p>
<span class="transaction_id">12345</span>
<script>
var transaction_id = document.querySelector('.transaction_id').innerText;
</script>
<!-- Event snippet for 購入完了コンバージョンユーザー conversion page -->
<script>
if (window.location.href.indexOf("商品購入完了ページURL") > -1) { 
  gtag('event', 'conversion', {
      'send_to': 'AW-xxxxxxxxxx/xxxxxxxxxxxx',
      'value': '',
      'currency': 'JPY',
      'transaction_id': transaction_id
  });
}
</script>
</body>
</html>

以上でトランザクションIDの設定は完了です。

効果測定のデータをレポートで確認

実装が完了すると、出稿している広告がどれほどの効果をもたらしてくれているのかをコンバージョンレポートで確認しましょう。コンバージョンレポートの操作方法についてまだ知らない方は下のリンク先ページを確認してください。