【 Google広告】コンバージョンのトラブルシュート!コンバージョンステータスについて徹底解説
Google広告のコンバージョンレポートに、それぞれのコンバージョンアクションに対してステータスが在ります。コンバージョンのステータス次第で、設定している効果測定タグに何か問題があるかどうかを判るようになります。この記事では、それぞれのステータスの意味と、どういった場合にそのステータスになるのかをシナリオ毎に解説しています。

この記事で紹介している内容
メインステータスとサブステータス
コンバージョンレポートに表示されるコンバージョンステータスの上でマウスのカーソルを合わせると、そのステータスに対するサブステータスが表示されます。こういったメインのステータスとサブのステータスの組み合わせで、該当のコンバージョンアクションがどんな状態であるのかを Google広告が教えてくれます。

ステータスの種類と意味
親ステータス – 有効
サブステータス – コンバージョンを記録中
親ステータス『有効』とサブステータス『コンバージョンを記録中』の組み合わせでは、実装しているコンバージョンタグが問題なく動作しており、効果測定が行えている状態です。特別トラブルシューティングをする必要はありません。
サブステータス – 同意モードは有効です
親ステータス『有効』とサブステータス『同意モードは有効です』の組み合わせでは、ホームページに同意モードを実装していて、かつ同意モードにおけるモデリング機能(推定コンバージョン)が機能している状態です。同意モードを実装していない場合はこのステータスが現れることはありません。また、このステータスに対して何か処置を行う必要もなく、効果測定出来ているいる状態です。
同意モードなんてあまり聞きなれない単語ですが、これから Google広告やアナリティクスなどの効果測定を行うツールを使用する上で法律に関係してくる内容です。まだ日本国内では規制はそこまで厳しくはないですが、ヨーロッパなどの他国へ発信しているビジネスであれば、同意モードを導入していないとその国の法に関わってくる事があります。同意モードについて詳しく学びたい方は、下の記事を参照してください。
サブステータス – 拡張コンバージョンが有効です
親ステータス『有効』とサブステータス『同意モードは有効です』の組み合わせでは、該当コンバージョンに拡張コンバージョンが実装されており、かつエラーなく効果測定が出来ている状態です。拡張コンバージョンを実装していない場合は、このステータスが現れることはありません。このステータスでは、トラブルシューティングは必要ありません。
拡張コンバージョンって何?って感じですが、これからやってくるCookie規制の問題に対応すべく新しく登場した効果測定の方法のようです。設定をしていた方がもちろん今後役に立ちますが、中級以上の方向けなので、初心者の方には少し難しい内容になってくると思います。興味がある場合は下の記事を読んでください。
親ステータス – 無効
サブステータス – 未確認のコンバージョン
親ステータスが『無効』で、サブステータスが『未確認のコンバージョン』のコンバージョンアクションは、過去一度もコンバージョンタグが動作したことがないコンバージョンアクションになります。
「タグを設置したのにステータスが一歳変わらない」という方は、一度コンバージョンのテストをしてタグが問題なく動作しているかどうか確認が必要です。コンバージョンのテストは Googleタグアシスタントを用いて行います。
親ステータス – 記録していません
サブステータス – 未確認
親ステータスが『記録していません』で、サブステータスが『未確認』のコンバージョンアクションは、過去7日以上前に一度は効果測定タグがWebページ上で動作はしたが、実際にコンバージョンは計測されていないという意味です。つまり、ユーザーが広告クリック経由で来たのではなく、『自然検索などの流入でコンバージョンページへ到達し、その時に効果測定タグが動作した広告経由ではなかったのでデータとしては記録されていない』といったシナリオが考えられます。
過去に一度は効果測定タグが動作がしていたとはいえど、現在もしかしたら設定したタグが何らかの理由で動作していない可能性、タグがうっかり削除されてしまった可能性なども十分有り得ます。このステータスの場合は、 Googleタグアシスタントを使用して、トラブルシューティングをする事を推奨します。
サブステータス – リンクされていません
親ステータスが『記録していません』で、サブステータスが『リンクされていません』のコンバージョンアクションは、広告クリックからの遷移先媒体がアプリの場合のみ出現します。Google PlayやFire base、その他LINEなどのアプリと連携ができる機能が Google広告にはありますが、該当のコンバージョンアクションが該当のアプリにリンクされていない場合に見られるエラーメッセージです。
サブステータス – 最近のコンバージョンはありません
親ステータスが『記録していません』で、サブステータスが『最近のコンバージョンはありません』のコンバージョンアクションは、過去7日間以内に一度は効果測定タグがWebページ上で動作がしたが、実際にコンバージョンは計測されていないという意味です。上で説明した『未確認』と同様、ユーザーが広告クリック経由で来たのではなく、『自然検索などの流入でコンバージョンページへ到達し、その時に効果測定タグが動作した広告経由ではなかったのでデータとしては記録されていない』といったシナリオが考えられます。
このステータスの場合は直近7日間で効果測定タグが動作したという意味になるので、あまり重要視してトラブルシューティングを行うステータスではありませんが、ステータスが『最近のコンバージョンはありません』から『未確認』へ変わってしまった場合は注意が必要です。
トラブルシューティングの必要性
上で解説したいずれのステータス場合でも、コンバージョンが問題なく計測できている状態であるのかどうかはコンバージョンタグを設定しているページでコンバージョンテストを行えば解ります。ただし、設定しているコンバージョンタグが動作していたとしてもコンバージョンが全く計測されない場合は以下のような理由が挙げられます。
広告経由のユーザーがコンバージョンを発生させなかった
これは結構単純な話ですが、実際に広告経由のユーザーによるコンバージョンが全くないという事もあり得ます。
自分でできる一番簡単な確認方法は、実際に自身で広告をクリックしてコンバージョンを発生させてみてください。翌日のコンバージョンレポートにコンバージョンデータが表示され、ステータスが『有効』になっていればコンバージョンは問題なく計測出来ていると思います。
コンバージョンページでGCLIDが消滅している
GCLIDとは、 ユーザーが広告をクリックした際に Google広告側からユーザーのブラウザに付与されるCookieの事です。このGCLIDがコンバージョンが発生するページで失われることで、実際にコンバージョンタグが動作していたとしても、データの計測ができなくなります。GCLIDとそれが消滅する理由などを詳しく解説している記事も用意しています。興味のある方は下のリンク先を確認してください。