【Google広告】次世代の効果測定方法?拡張コンバージョンについて徹底解説!
拡張コンバージョンは2020年ごろから耳にするようになった新しい効果測定の方法です。まだまだミステリアスな存在ではありますが、これからのネット社会にはメリットである存在だと言われています。本記事では、拡張コンバージョンについて追求した内容を紹介しています。

従来のコンバージョン計測について
拡張コンバージョンのお話をする前に、まず『従来の効果測定はどのようにして行われているのか』について理解を深めておいてください。
GoogleでもYahooでも、FacebookやInstagramでも、効果測定を行うためには『Cookie』をユーザーのブラウザへ付与しています。Cookieをユーザーのブラウザへ付与する事により、ユーザーを特定し『Webページやアプリ上でユーザーがどのような行動を行なったか』というデータを測定することが出来ます。
Google広告の場合は、GCLIDやWBRAID、GBRAIDといった名前のCookieが使用されています。これらのCookieを広告クリックしたユーザーに付与する事によって従来の効果測定は実現されています。
Googleが使用するCookieと従来の効果測定についてもっと詳しく知りたい方は、下の記事を読んでみてください。
拡張コンバージョンについて
ところで拡張コンバージョンですが、従来のコンバージョン計測に対して、より正確性を兼ね備えたコンバージョン計測であると公式では発表されています。
上記の従来のコンバージョン計測ではCookieを使用しているのに対し、拡張コンバージョンではユーザ提供ーデータを使用します。ここで言うユーザー提供データとは、個人の電話番号、メールアドレス、そして住所の3つを指しています。これらのデータをWebページから Google広告へ引き渡す事により、 Googleのロボットは『test@gmail.comのユーザーは広告をクリックしてやってきた』と認識できるようになります。そうすることによって、Cookieを使用しないで効果測定を行うといった次世代のやり方での効果測定を可能とします。
より正確性の高い効果測定とは
公式で発表されているように、拡張コンバージョンを導入することによって、より正確性の高いコンバージョン計測ができるようになるようです。これは実は、Cookieに関係していると思います。
従来のコンバージョン計測では、Cookieを使用して効果測定を行いますが、もし何らかの理由でユーザーに付与した Google広告のCookieが消滅してしまった場合は、せっかくそのユーザーが広告クリックを行ったとしてもCookieがない状態では効果測定を行うことができません。
一方で、拡張コンバージョンは上で述べたように、ユーザーのメールアドレスや電話番号を Google広告へ引き渡す事により、ユーザーのブラウザ自体に付与したCookieが存在しなくとも、ユーザー提供データを介して広告をクリックしたかどうかを特定するようです。
こういった意味合いでは、『これまで計測漏れのあったユーザーのデータをこれからは計測できるようになる』と解釈しても間違いではないと思います。
拡張コンバージョンで使用するユーザー提供データとは
上でも何度か言及したユーザー提供データについてですが、広告クリックで流入してきたユーザーのメールアドレスであったり、電話番号であったり、住所の事を指しています。
『ユーザー提供データを Google広告へ引き渡す』と言う意味合いですが、例えばメールフォームでお問合せがあった件数をコンバージョンとして計測している場合、ユーザーが入力するメールアドレスや電話番号の情報もコンバージョンのデータと一緒に Google広告へ送っちゃいましょうといったニュアンスです。
ユーザー提供データの情報を受け取った Google広告側は、そのデータのユーザーが広告経由から来たのかどうかを判別します。
拡張コンバージョンの実装について
拡張コンバージョンの実装にはさまざまな方法があり、Webサイトの構造によって適した実装方法が存在していますが、測定材料のキーである『ユーザー提供データ』をWebページ上で取得し、Google広告側へ引き渡されないと実装ができません。つまり、ユーザー提供データをWebページ上で取得するといった概念すらないコンバージョン、例えば『カートに追加のボタンクリック』の効果測定に対しては、実装ができません。
実際の実装にあたり、概念自体はどちらも同じですが、Googleタグを使用している場合とGoogleタグマネージャを使用している場合では実装方法が大きく異なります。それぞれの場合の実装方法を紹介している記事は下のリンク先から確認してください。
Googleタグを使用している場合
Googleタグマネージャを使用している場合