【Google広告】リマーケティング広告には必須!リターゲティングに必要なデータソースの計測方法を撤退解説

Google広告では、デフォルトで備わっている機能として年齢層、地域、性別などを絞って広告を出すことができます。そういった条件設定に加え、将来あなたの実際の顧客につながるであろう人々へ広告を表示させることを『リマーケティング』と呼びます。この記事では、リマーケティング広告に必要な設定項目を全て詳しくご紹介しています。

リマーケティングとは

リターゲティングとはそもそも、一度でもあなたのサイトを訪問したユーザーに対して、広告を出稿することができる優れた機能です。一度サイトへ訪れたユーザーは、初めてやってくるユーザーより高い確率で見込み顧客としての可能性を秘めています。

単純にブランディングをするにしても、自社の商品を実際に購入してくれるユーザーを求めるにしても、何の統計もなくバンバン広告を回すより、より過去に一度サイトへ訪問したユーザーに対してターゲティングを絞ることで、広告費用もかなり抑えることができます。

設定次第では融通の利く機能なので、思い通りに広告を操ることができます。
例えば、『一度商品を購入したユーザーには広告を表示しない』や、『カートに商品を入れて離脱してしまったカゴ落ちユーザーに対して広告を表示させる』など、できる限りゴールへ近いユーザーに対して広告表示の条件を設定することができます。

そんなリマーケティング広告を使用するには、『サイト上でどんなアクションをした』という条件を設定をしてデータを集計する『オーディエンスリスト』というものが必要になります。

オーディエンスリストとは

オーディエンスリストとは、リマーケティング広告に必要なデータです。例えば、『過去に一度サイトを訪問してお問い合わせをしたユーザー』という条件を設定するとそれがオーディエンスリストになります。

過去に一度お問合せしてきたユーザーに再度広告を出したいのか、それとも一度お問合せをしたユーザーには広告を非表示にしたいのか、選択することができます。作成したオーディエンスリストをどうキャンペーンで使用したいかは、あなたのビジネスの形態次第です。

ただ、オーディエンスリストには要件があり、データが一定数を超えないとリマーケティング広告へ使用することができないといった難関点があります。以下の表を確認してください。

プラットフォーム要件
Google検索過去30日間のアクティブユーザー数が1,000人以上であること
YouTube過去30日間のアクティブユーザー数が1,000人以上であること
Gmail過去30日間のアクティブユーザー数が100人以上であること

上記の『プラットフォーム』は、どの流入元あなたのサイトへアクセスがあったかという意味です。そして、要件に記載のあるように、それぞれ一定数のユーザーが過去30日に流入しているデータがないと、リマーケティングのデータソースとして扱うことができません。つまり、リマーケティングを行うということは、あなたのサイトへの流入数が大きく軸となるということです。

リマーケティングタグの設定

まず、オーディエンスリストを集計するには、あなたのサイトにGoogle広告から発行されるリマーケティングタグを設定する必要があります。リマーケティングタグを設定する事により、デフォルトで『すべての訪問者』というオーディエンスリストが作成されます。要するに、あなたのサイトへ訪問したアクティブユーザーのデータという事ですね。また、この後説明する自由にカスタマイズしたオーディエンスリストにデータを集計するにも、リマーケティングタグの設定が前提となります。

リマーケティングタグを設定する方法は、Google広告から発行されるグローバルサイトタグを直接ウェブサイトへ導入する方法と、Googleタグマネージャ経由で導入する方法の2種類があります。それぞれの設定方法については以下の記事を読んでください:

オーディエンスリストをカスタマイズ

上で言及したように、リマーケティングタグを設定すると、デフォルトで『すべての訪問者』というオーディエンスが集計され始めます。一方で、『特定のページのみを訪問したユーザー』などの思い通りのオーディエンスデータを集計したい場合は、カスタムオーディエンスリストを作成します。

それでは早速手順を説明しますが、例として『お問合せ完了をしたユーザー』というテーマでやってみましょう。

STEP 1 – オーディエンスマネージャのレポート画面へ

『ツールと設定』→『オーディエンスマネージャ』

STEP 2 – 新規オーディエンスを作成

①分類して表示を選択
②プラスボタンをクリック

STEP 3 – データセグメントの選択

オーディエンスデータの集計元を選択をします。

STEP 4 – オーディエンスの初期設定

①オーディエンスセグメントの名前をつけます
②オーディエンスメンバーの条件を指定します。(例)『ページを訪問したユーザー』
③ページのURL – 次を含む – お問合せ完了ページのURLを入力

STEP 5 – 計測日数の条件の設定

①過去30日間既に該当ページへ訪れたユーザーを集計してしまうか、これから新規で0から集計するか選択できます。

②ユーザーが該当ページへ訪れてから何日間データを保管するか選択できます(最大540日)。ここはビジネス形態によって日数を自由に設定してください。

設定が完了すると、『セグメントを作成』を押して完了です。

STEP 6 – 作成したセグメントの確認

 作成が完了すると、オーディエンスリストの中に作成したオーディエンス名が追加されています。それぞれのプラットフォーム(検索広告、Youtube広告、ディスプレイ広告、gmail広告)からの流入したユーザーのデータが集計され始めます。

オーディエンスをキャンペーンへ紐付ける

目的のオーディエンスの作成ができると、次のステップはそのオーディエンスをキャンペーンへ紐づける事です。オーディエンスに十分なデータが存在し、要件を満たしている場合はリマーケティング広告が始まります。手順は以下をご確認ください。

STEP 1 – 作成したオーディエンスを選択

STEP 2 – 編集

STEP 3 – データの紐付け先の種類を選択

『次に追加』→ 『広告グループ』又は『キャンペーン』

STEP 4 – データの紐付け先を決定

オーディエンスセグメントを紐付けたい広告グループ、もしくはキャンペーンの名前を選択します。

STEP 5 – ターゲティングの設定

基本的には『既存の設定に合わせる』を選択

STEP 6 – 設定後の確認

該当オーディエンスの画面下部の『セグメントの使用』のところに、紐付けた広告グループないしキャンペーンの名前が表示されていれば、完了です。

リマーケティング機能が制限される事例

最後に、リマーケティングタグをせっかく設定したのに、何故かオーディエンスに一向にデータが集計されないという事象があることを紹介します。その原因は、広告コンテンツにあります。Googleでは、パーソナライズド広告(リターゲティング広告)で特定のコンテンツに対してユーザーからのデータを集計できないという制約があります。もしあなたのビジネスが以下のどれかに当てはまる場合、オーディエンスの集計は一切できません。

禁止カテゴリ具体例
法律上の制限13歳未満のユーザーからのデータ収集
アルコール、ギャンブル
薬物
臨床試験の臨床試験の被験者募集
個人的な苦難心身に関する健康について
個人の債務などの経済状況に関して
人間関係に関する困難事(離婚など)
犯罪
虐待や心的外傷に関する内容
ネガティブなマイナス思考の強制に関する内容
アイデンティティや信条同性愛者向けの性的指向に関して
政治的思想
政治に関するコンテンツ
労働組合への加入状況
人種や民族
信仰
社会的に疎外された集団
トランスジェンダーの性別認識
性的関心避妊具などの性的コンテンツが含まれた内容