【Google広告】Cookie規制(ITP問題)とクロスドメインの関係性について徹底解説!

年々強まるApple製品に搭載されているSafariのブラウザのCookie規制ですが、現在はまだ対応方法があります。ですが、あなたのビジネスのウェブサイトが2つ以上のドメインで構成されている場合、『クロスドメイン設定』を施さないと効果測定でSafariユーザーのデータが全く取れなくなります。この記事では、Cookie規制とクロスドメインの関係について詳しく解説します。

Cookie規制(ITP問題)とクロスドメインについて

まず、Cookie規制について簡潔に説明すると、Appleが提供しているSafariブラウザに対して、GoogleやYahoo、Facebookなどから効果測定のために発行されるサードパーティクッキーが付与できなくなる事です。

Cookie規制についてもっと詳しく知りたい方は、↓の記事を読んでください。

Cookie規制を緩和させるためには、Googleではタグを導入する事によって一時的に補うことができます。しかし、もしあなたのビジネスで使用しているウェブサイトが2つ以上のドメインで構成されている場合、従来のタグに『クロスドメイン設定』をしないと、Cookie規制が永遠とまとわりついてきます。

2つ以上のドメイン構成のウェブサイトでどのようにCookieの規制がかかるのか、以下に例をあげて説明します。

Cookieが消滅する典型的な例

domainA.comというショッピングサイトがあるとします。商品をカゴに入れてお支払いページへ進むと、domainB.comというドメインのページへ遷移します。

domainA.com→domainB.comへ遷移した瞬間にSafariユーザーに付与していたGoogle広告/アナリティクスのサードパーティクッキーが消滅してしまいます。

この事象を防ぎ、両ドメイン間でサードパーティクッキーを引き継がせる設定を『クロスドメイン設定』と呼びます。

クロスドメインの設定方法

クロスドメインの設定は、Googleタグを用いた方法と、Googleタグマネージャ(GTM)を用いた方法の2通りがあります。Googleタグを使用してクロスドメイン設定を行う方法は、↓の記事を参照してください。

GTMを使用してクロスドメイン設定を行う方法は、↓の記事を参照してください。

クロスドメイン設定をしても解決できないケース

基本的に、クロスドメイン設定をするとドメイン間でのサードパーティクッキーの引き継ぎは正常に行えますが、中には、以下のようにクロスドメイン設定が有効にならないケースもあります。

ウェブサイトのシステム側でパラメータ及びクッキーが削除されてしまう仕様

ホームページを制作した元、システムの提供元まで確認してください。サイト側の仕様でクロスドメインができない(サードパーティクッキーを引き継げない)場合は、タグではどうすることもできません

ドメイン間での別ドメインのリダイレクトがある

例えば、あなたが今アフィリエイトビジネスをしていて、自のホームページである商品を紹介し、商品を販売しているスポンサー側のプラットフォームへユーザーを誘導するような仕組みだとします。
自らのホームページのdomainA.comとスポンサー側のdomainB.comでクロスドメイン設定をすると、本来であればサードパーティクッキーの引き継ぎは行えます。

しかし、domainAとdomainBの間でアフィリエイトリンク(アフィリエイトリンク)を経由する場合、実際のページの遷移は、domainA.com(あなたのサイト) → domainZ.com(アフィリエイトリンク) → domainB.com(スポンサー側) という導線になります。

こうなった場合、アフィリエイトリンクであるdomainZ.comでもクロスドメインの設定しなければいけませんが、設定方法や設定の可否はアフィリエイトリンクプロバイダー次第です。