【Google広告】コンバージョン計測が行われる原理!Cookieと効果測定について徹底解説
Googleをはじめどんな効果測定機能を持っているツールでも、Cookieと言うものが使用されてユーザーの行動を追跡できるようになっています。本記事では、Cookieとは何か、Cookieを介してどういった原理で効果測定が行われているのかを初心者向けに詳しく紹介しています。

この記事で紹介している内容
Cookieとは何か
まずCookieとは、Webページへ訪問したユーザーが使用しているブラウザ(Google ChromeやSafariなど)に対して付与する追跡ようのラベルです。つまり、このCookieがユーザーのブラウザの中で生き続ける事によって、効果測定ツールやWebサイト側ではユーザーの行動を記録できるようになります。また、CookieはWebサイト側から発行される『ファーストパーティクッキー』と、第三者ツール(Google広告やFacebook広告など)から発行される『サードパーティクッキー』と言う2種類が存在しています。
ファーストパーティCookieとは
訪問したWebページ自体から発行され、ユーザーのブラウザに付与されるCookieですが、これはWebサイト次第で様々な用途で使用されています。
例えば、あるショッピングサイトでログインを行い、一時間後に再度訪問した際にまだログイン状態が続いているといったことはないでしょうか。逆に、一定の時間を過ぎるとログアウトされ、再度ログインを求められるようなことはないでしょうか。これは、Webサイト本体から発行されるファーストパーティクッキーが機能してユーザーの行動を制限している状態です。
こういった用途でファーストパーティクッキーは主に使われています。
サードパーティCookieとは
訪問したWebサイト以外の第三者ツール(Google広告、アナリティクス、Facebook広告等)から発行されるCookieは、広告経由でやってきたユーザーの行動を追跡し、データを測定するためにユーザーのブラウザに付与されます。
サードパーティCookieを保持したブラウザのユーザーが、コンバージョンのページへ到達すると、『広告経由でやってきたユーザーがコンバージョンを発生させた』とGoogle広告では認識することができます。
したがって、サードパーティクッキーは主に効果測定を目的とした理由で使用されます。
Google広告のコンバージョンが計測される原理
上で言及したように、Google広告ではサードパーティCookieを広告クリックしたユーザーのブラウザに付与し、Webページやアプリ上でのユーザーの行動を追跡することができます。
Googleが使用するCookieの種類と確認方法
Google広告では、主にGCLID、WBRAID、GBRAIDといった名称のCookieがブラウザへ付与されます。もしあなたが広告を出しているのであれば、一度ご自身の広告をクリックしてみてください。ランディングページで表示されているURLの末尾に、『?gclid=xxxxxxxxx』ないし『&gclid=xxxxxxxxx』といった英数字の羅列の記号を確認できると思います。それこそがGoogle広告から付与されたCookieが可視化されたものです。
Cookieとユーザーフロー
このCookieをブラウザで保持したまま、コンバージョンが発生するページにユーザーが到達すると、初めてコンバージョンレポートに数値としてデータがあがってきます。例えば、お問合せ完了ページに到達したユーザーをコンバージョン達成とみなすのであれば、ユーザーがお問合せ完了ページまでGoogle広告から付与されたCookieを保持している限り、Cookieがコンバージョンタグに反応してコンバージョンのデータが計測される仕組みとなっています。

Cookieがブラウザから消滅してしまうケース
Google広告に限らず、YahooやFacebookの場合も当てはまりますが、ブラウザ側の環境やWebサイトのシステム側の都合で、付与されたサードパーティクッキーが消滅し、広告経由のユーザーの効果測定を思うようにできないケースがあります。これを、『ITPの問題』と呼びます。Cookieが消滅してしまう主な原因やその解決策について、他記事で解説しています。興味があれば下のリンク先を確認してください。